授業風景

「医工学と現代社会」

2022年05月31日

担当 岸上哲士先生 (前期 月曜日2時限)

 

 

専門分野:応用動物科学、発生工学分野
研究室のテーマ:哺乳類の受精卵が発生する仕組みや体外の環境から受ける長期影響について など

 

 

脳死を死と受け止められますか。

もし自分に育ての父親とは別に遺伝的な父親がいることがわかり、さらに遺伝的な父親がわからない場合、あなたならどのように受け止めますか。

現代社会には、科学技術が進歩すると新たな可能性や選択肢が増えると同時に、さまざまな問題が発生します。またその問題に対する答えは一つではなく正解もなく、世の中の意見が揺れていることがらが多々あります。この授業は、そのような生命科学や科学技術の進歩が及ぼす社会への影響について、それにまつわる研究の歴史を含めてオンデマンドで学びます。

各回には、基礎知識を確認するための小テスト、課題、任意のリフレクションペーパーがあります。課題のテーマは冒頭にあるような質問を掘り下げたものです。世間でも賛否が分かれていることがらに対し、講義で提供する資料や情報を自分で調べて、自分の考えを論理的な文章にしていきます。正解を求めるものではありません。生まれて一度も考えたこともないような質問に対して、調べる「難しさ」、自分の考えをまとめる「難しさ」、それを文章にする「難しさ」に向き合ってみてください。また授業を通じて、人類のすばらしさや社会における科学の利用の難しさを是非味わってみてください。そこには新しい発見や気づきがたくさんあると思います。

授業の動画や資料とともに、関連する国内外の動画やアニメーションなど、さまざま分野の資料が「息抜き」としてアップされています。授業に関連した知識を、自分次第でどんどん広げることができます!