授業風景

「地域のチャレンジ2」教員インタビュー

2024年12月24日

 堀内 久雄 先生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山梨県立大学特任教授
富士大石花テラス広報部長
ワイン用ブドウ栽培家

 


〇学生時代、興味のあった分野について教えてください。
中学・高校と美術部に入っていて、高校では油絵を懸命に描いていました。美大に行きたかったのですが、自らの才能を冷静に見極め、一浪して都内の法学部へ進みました。大学在学中も都内で開催される美術展や美術館には足しげく通い、当時開催された「ルオー展」のパステル画の「踊り子」はいまだに強烈な印象が残っています。大学卒業時にはオイルショックの不況で就職難の時代だったため、安定を求めて公務員を志望し、山梨県職員になりました。

〇山梨県立大学では学生にどのようなことを教えていますか?
【一流の地域は、住まう人の誇りと外部の人の憧れから成る。】

この言葉は40年前、県の観光課時代に出会った観光地域づくりのプロフェッショナルの方の言葉で私の座右の銘でもあります。「地域資源の保全と活用」「地域のチャレンジ1」「地域のチャレンジ2」では、多彩な人々が山梨において、さまざまなジャンルにおいて、地域資源を活用し、日々理想に向けて実践する姿を受講者に伝えたいと考え企画しました。「地域の誇りづくり」にチャレンジする実践者たちの生き方と情熱に触れてほしいと願っています。
また、「ワイン県山梨」のまさに誇りであるワインの現状と歴史を学び、その奥深さを農場とワイナリーで体験する講座として「やまなしワイン入門講座」と、県内の4つのジャンルの一流料理人と県産ワインの絶妙な組み合わせについて学ぶ「料理とワインのマリアージュ」についても担当しています。

〇「地域のチャレンジ2」はどういった授業ですか?
「地域のチャレンジ1」は「地域づくり」をテーマとして県内で活躍する人々を講師として登場してもらっていましたが、「地域のチャレンジ2」では「ものづくり」をテーマとして、県内で活躍する実践者に講師として登場してもらっています。

伝統的な産業として地域を支える「日本酒」「宝飾」「和紙」「ニット」「織物」「ワイン」の業界において、従来の下請け的な産業構造から先進的な試みにチャレンジし、自らのブランドを立ち上げ、県外や海外へ事業展開している経営者の絶え間ない変革への挑戦、情熱を直接受講者へ伝えています。
また、新しい産業として県産フルーツによるスイーツ開発者や周囲を取り囲む山々に眠る樹木や植物を使用した県産ハーブの開発に挑戦する若き起業家についても、その取り組みについて紹介しています。

〇「地域のチャレンジ2」を受講して何を学んでほしいですか?
人生においての多様な生き方の選択肢の存在と目標に向かって、挑戦を継続し、情熱をもって前に進むことの大切さを学んでほしいです。

〇来年度に向けて履修を考えている方にひとことお願いします。
人生の豊かさのためには、多彩な人々との出会いがとても大切です。多彩な人々の存在を知ることと、それらの人々と向き合い、その生き方を学ぶことは、受講者の皆さんにとって、不確実なこれからの時代を生き抜いていくための生きるベース、土台を形作るためにとても重要であると考えます。



(2024.12.13 山梨県立大学社会連携課でインタビュー)

 

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