授業風景
「日本語表現の現在」
2024年11月12日
担当 長谷川 千秋 先生
<研究分野>
人文・社会/日本語学/日本語における文字表記史、国学、日本語に関する研究
この科目は、日本語の歴史を振り返りながら、現代の日本語表現について知ることを目的としています。特に、日本語の表現が多様であることの意味を、文化・社会と言語の関わりという観点から考えていく授業です。日本語学に関する専門的な内容を、初めて受講する方にもわかりやすく解説しています。
授業形式は対面(梨大生)とオンライン(県大生)のハイブリッド形式で行われています。
見学した10月29日は、「読書をふりかえる」をテーマに国語に関する世論調査「読書量の変化」に基づきクラス・世論調査の結果を比較し、読書量の変化に関してPadlet(オンライン掲示板アプリ)上で意見交換を行いました。
中でも意見交換の時間は学生のさまざまな考えがみられました。
「高校生までと比べて読書量に変化はありましたか。」という読書量アンケートでは、「変わらない」学生が50%、「減った」学生が39%、「増えた」学生が10%という結果となり、Padletにてその理由と読書とは何かについて、匿名で自由に回答していました。読書量が「減った」と回答した学生の中には、「高校生の時は受験期に比べて勉強時間が減り、バイトや家事などで時間をとられてしまい就寝前だけ読書をするようになったから。」、「大学生になってから読書より興味のあるものが増えたから。」など大学生ならではの意見が出ていました。
また、「あなたにとって読書とは?」という質問については「人生を変えてくれるもの」、「違う世界にいける」、「気分転換」、「学習」など同じ【読書】でも一人ひとり違う【読書】の考えをもっていることが分かりました。
授業後の「ふりかえりシート」には、「ゲームやスポーツと違って本は世界観理解などで面白さを感じるのがワンテンポ遅れる。」「『あなたにとって読書とは何か?』という質問に対し、娯楽と捉えるか勉強と捉えるかが高校生と大学生で読書をする量が変わる原因の一つになっているのではないか」「人は言語を使うので、読書をすることで、自分が経験していない世界を知ったり、自分の世界を創り上げたりする面もあると考えられる。そのため、勝手な考えかもしれないが、読書とは何かに対する答えはその人の人生、性格、経験などを反映させているかもしれない」などの意見があり、次の授業で紹介されるとのことです。
(Padletを使った意見交換の様子)
講義だけでなく、オンライン上でリアルタイムに自分の意見を伝えることができる充実した授業になっています。
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