授業風景

「臨床心理学を学ぶ」

2024年11月25日

担当 田中健史朗 先生

 

<研究分野>

人文/社会、臨床心理学


この科目は、臨床心理学を構成する人格・発達の理論、精神病理の理論、心理アセスメント、心理療法の基礎を学ぶことを通して、現代社会で起こっている様々な心の問題について理解すること、また心の問題と発症過程について具体的な事例をもとに学び、臨床心理学の観点から援助の仕方について理解することを目的としています。

見学した11月11日は、自閉スペクトラム症や知能検査についての授業が行われました。
授業は対面(梨大生)とオンライン(県大生)のハイブリッド形式です。

授業の前半では、自閉スペクトラム症(ASD)について、2本の関連動画を視聴し具体的な解説がありました。ASDは、社会的コミュニケーションや対人的相互反応における困難さを抱えていること、独特な言い回しや儀式的挨拶をするなどといった反復的な様式などの特徴があるそうで、動画では、アスペルガー症候群の女性や自閉症作家を取り上げ、実際にASDとはどのようなものなのか映像を見て学びました。

後半は知能検査についての検査の種類やそれらの違いを学び、実際に知能検査に似た自身の「記憶力」「知識力」「推理力」を検査し、IQ180の世界を体験しました。「記憶力」ではスクリーンに映し出された数字15桁を10秒程で記憶して紙に書き出し、何桁記憶できたかをチェックしたところ、最高で10桁を記憶した学生がいました。

実際の事例を映像から学んだり、疑似体験したりするなどテーマごとに満足できる授業になっています。


〇学生時代、興味のあった分野について教えてください。
高校生のとき、学校の出前講義で心理学を学び、高校では習わない話だったこともありとても面白くて興味を持ちました。音楽も好きだったので、大学は音楽療法が学べるところを選びました。

〇「臨床心理学を学ぶ」を受講して、学生に何を学んでほしいですか?
心について学ぶ授業なので、自分の心と人の心を考える機会にしてほしいです。また、多様性として自分とは違う人を正しく理解してほしいです。
アルプスの少女ハイジなど身近な題材を使って、なるべく難しくない内容になるよう工夫しています。ぜひ自分の心、人の心を考える機会として履修してほしいと思います。



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